皆さんは普段何気なく目の前のパソコンに向かってインターネットを楽しまれていると思いますが、そのパソコンはひょっとしたらとんでもない大きな病気にかかっているかもしれないのです。つまり「コンピューターウィルスに感染している」ということです。コンピューターウィルスとは一体どんなものなのか?その仕組みと予防対策について考えてみましょう。 コンピューターウィルスとは? 「ウィルス」といえば自然界の「病原体」のことです。コンピューターの「ウィルス」は、パソコンユーザを驚かしたり、困らせたり、何らかのメッセージを送るために心無いプログラマによって設計・作成された「不正プログラム」の一種です。結果的にその悪質プログラムの動作が、生物ウィルスに似ているためにコンピュータウィルスと呼ばれるようになったのです。実行される(発病する)と次のような障害(症状)が現れます※。 ・画面に意味不明のメッセージや絵が表示される。 ・パソコンが立ち上がらない。 ・パソコンの立ち上げに異常に時間がかかる。 ・パソコンがハングアップする。 ・ハードディスクの残容量が異常に少なくなる。 ・ファイルが削除、破壊される。 ・ハードディスクの全内容が破壊される。 ※このような症状が現れても、コンピュータがウイルスに感染した とは限りません。ただ単にハードウエアのエラーや、ソフトウエアの エラーの場合もあります。
この不正プログラムの一番恐ろしいところは、その病気にかかったパソコンのみならず、FD・CD−ROMなどの媒体、或いはLANやインターネットなどによるコンピューターネットワーク伝いにパソコンからパソコンへと次々に感染していくことです。またウィルスの中には特定の時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて条件が満たされるまで潜伏するというものもあり、感染してもすぐに発病せず、恐らくユーザー本人が感染しているとはまったく気付かないで発病してしまう場合が多いようです。 |