年々増えるコンピューターウィルスの被害状況

 年々パソコンも高性能になり、それとは逆に値段もお手頃価格となって、どこの企業や家庭でも扱うようになりました。
そのような中でウィルスによる被害は目前に迫っています。



図4.ウィルス被害届出件数(1990〜1999.4)

 図4は1990年から1999年4月までのIPAに寄せられたウィルスによる被害届出件数です。近年のパソコン産業急増の上、インターネットや電子メールの急激な普及によりウィルス被害も増加傾向にあることがわかります。このような中で、特にインターネットや電子メールを利用している方は、何の防衛手段も持たないでいることは大変危険であるという認識を各々持つ必要があります。そうしなければ、ウィルスを無意識にもらった「被害者」のあなたが、今度は他の人にウィルスを送ることになり、結果的にあなたが「加害者」になってしまうからです!


ウィルスを撃退!? 救世主ワクチンソフト

 病原菌感染で病気になったら、人間ならば薬(ワクチン)を投与して治療となりますが,同じく「病気」にかかったコンピューターにも「薬」があります。「ワクチンソフト」の登場です。
 ワクチンソフトは各ソフトメーカーから多数販売されており、売上高も上位にあるくらいです。
 しかし、どのようなワクチンソフトでも全てのウィルスを完璧に駆除できるわけではなく、やはり新種のウィルスには最新のワクチンで対応しなければなりません。ワクチンソフトの基本要素としては、

@検索…………ウィルスを発見する機能
A駆除…………感染ファイルからウィルスだけを取り除く
B予防…………ウィルス感染を防止する機能

の3つです。これらの要素を含んだ上で、いかに感染ファイルからウィルスを検知できるか、ワクチンソフトを意識したウィルスを検知できるか、未知ウィルスの感染を防止できるか、インフラ的(圧縮・暗号・テキスト化)にウィルス検出が困難でもウィルスを検索できるか、などが常に問われるところです。

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