ウィルスに感染してしまったらどうしたらいいの?またかからないための予防は?

 あなたのそのパソコンがウィルスに感染したかどうかはどうやって確認したらよいのでしょうか?ウィルスは実に巧妙に作られていて、様々な方法で発病するので、ウィルスに感染しているかどうかを調べるためのいわゆる決まった方法というものはありません。しかし画面上に「こんにちは。私は〇〇〇ウィルスです。今からハードディスクをフォーマットします。」なんて出たなら明らかにウィルスに感染しています。
 ウィルス感染の疑いがあるときは、厳密には以下の二つの状況が考えられます。一つは、ウイルスが既に発病している場合。もう一つは、発病せずに他ファイルへ感染を繰り返している場合です。

T.ウィルスが既に発病している場合

 ウイルスが発病しているかどうかを確かめるためには、まず何か症状が現れているかどうかを確認します。ウイルスが発病すると、以下のような症状が見られます。

・奇妙なメッセージが表示される。

・ハードディスクのパーティションテーブルが見つけられず,コンピュータが起動できない。

・ハードディスク上の全てのファイルが削除される。

・いくつかファイルが理由もなく削除されている。

 ウィルスが発病していることがわかったら、まず他の人にメールやファイルを転送せずに、また使用していたFDも他の人に使わせないで下さい。既にメール転送した、或いはFDを貸した場合はその旨をその相手及び、そのパソコンがネットワークに参加している場合はネットワーク管理者にも至急伝えて下さい。相手の方が感染ファイルを開いたり、感染FDを使用すれば、更に被害が拡大します。


U.ウイルスがまだ発病していない場合

 この場合、ウイルスは増殖を続けてはいるものの、まだ発病はしていないので比較的危険は低いといえます。このような状況において見られる症状のうち,

・特に理由もなしにファイルのサイズが変更される

・何もファイルをハードディスクに保存していないにも関わらず, その空き容量が次第に減少する

・ある特定ディレクトリ内で,何もしていないのにファイルの数 が増えている

 まず、現在使用中のプログラムを全て閉じ、またこの時何もプログラムを新しく起動しないで下さい。しかしバックアッププログラムは例外です。 むしろコンピュータからウイルスを駆除する前に完全にバックアップを取っておいたほうが安全です。ただしこの場合、バックアップされたデータもウイルスに感染している点に注意して下さい。このデータをリストアしただけでは、ウイルスを駆除したことにはなりません。
 次に、ワクチンソフト(体験版で可)をインストールし実行します。
大抵の場合、ワクチンソフトは検査発見し駆除を行いますが、発見できない場合は、未知ウィルスである可能性もあります。しかし上記の症状がウィルス以外の原因、例えばシステムやソフトウェア自体の問題とも考えられますので、確信がある上で対応して下さい。

 いずれにせよワクチンソフトを持っているのなら、それで検査駆除するに越したことはありませんが、ソフトを持っていなくても「風邪」でいうなれば「家に帰ったらうがいを必ずする」ぐらいの、ある程度の自己防衛策があれば感染を防げるかもしれません。

 ウィルス感染しないための自己防衛七箇条を次頁に記します。皆さん全員で各々のパソコンを守っていきましょう!

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